お通夜 行けないときは年中全て

「お通夜 行けないときは、次の内どれでしょう?1、遊び。2、気分が乗らん。3、面倒臭いから。さぁどれ?」隣の姉にガツって、ぶたれる。

「全部無理でしょそんなん!弔事を何だと考えるわけ?」ぶー、不満げに口尖らす。「長く面倒臭すぎ。長々とやりゃ退屈よ?」

「あんたねぇ。故人への尊敬とか無い訳?もうちょい真剣になったらどう?」「知らん人だし、全然縁とかも無きゃ、気持ちゼロ。

お通夜 行けないときさえ、無理やり来なきゃダメですよ。そう強制させる事もオコだし」「オコ?」

「怒る意味よ。とにかく、そういうしきたりとか、伝統大嫌い。それが私。大体これほどの駄目女、参加させどうするわけ?」はぁと溜息漏らす姉。

「これほど愚妹を持ち、恥ずかしいわ。何がお通夜 行けないときよ。それ聞けば、年中お通夜 行けないときじゃん」仕方ねぇ諦めろ、嫌だから。

ブツクサ言いつつ来るんだから、許せ。はぁ、死体・幽霊に敬意払う義理ねぇっつーの、最悪。